高糖度、多汁のかんきつ類にあっても『せとか』は特別な存在。
独特の食感を演出するのは、まるでシルクのような光沢と今にも破れてしまいそうにデリケートなじょうのうの薄皮、中にぎっしりと詰まった柔らかい果肉とあふれ出さんばかりの果汁。食感をさえぎる種は極めて少ない美種です。
味の濃さ、糖度の高さは今までのかんきつでは未体験の領域。最初の一口が与える驚嘆と、普段おめにかかれない希少性、それを知るほどに必ず大切な方にも食べさせてみたくなる、女性好み、印象に残るプレゼントにいちおしの旬鮮、南国情緒あふれる新感覚かんきつ果実です。
品種の交配により極限まで高められた『せとか』の個性
生産の歴史は非常に浅く10年ほど、品種は清見タンゴールとアンコールオレンジを掛け合せたものに、晩生の高品質品種マーコットオレンジを交配し、育成されたのが 『せとか』です。清美タンゴールとアンコールオレンジはかんきつ通のお客様には有名な高糖度、多汁の品種、マーコットオレンジは日本の温州みかんに似た家庭菜園でも知られた甘い品種、『せとか』は、品種としてもそれぞれ高い人気を持つ三種の特徴を更に高めた圧倒的個性のあるオレンジです。瀬戸内海の島々では、路地の『せとか』もあるようですが高知では、それぞれの親の故郷に近い環境条件を再現したハウスで栽培しています。
高価でありながら生産者が二の足を踏むわけ
都会のフルーツ専門店では、軽く千円を越える高価で高品質の『せとか』。
生産者が極端に少ないそのわけは、収穫の難しさと他を凌駕する『せとか』自身の個性にあります。強烈な個性とは、熟練の生産者を持ってして超えることのできないデザートとしての一線を越えたかんきつであること。『せとか』はそれほどに斬新で濃厚な味と香り持ちます。
『せとか』の育成が難しいのは、他のかんきつと比較して極端に手間が掛りそして収穫量が少ない点、小夏と比べても『せとか』の結実した果実の量は極端に少ないのが見て取れます。樹々にはかんきつ特有の鋭い棘が非常に多く剪定作業を妨げるのみならずせっかく結実した虎の子の果実を自らが傷つけてしまします。それを防ぐために剪定以外にもこまめに棘をとっていく気の遠くなる作業が必要です。
更に自然に色揚げを行い又果実を守る意味からもすべての果実に黒い布で袋掛けをします。収穫後も選別や梱包、お届けの際にも気を使います。外皮も非常に薄くじょうのうも膜のように極端に破れやすい『せとか』。衝撃には極めて弱いかんきつです。それはすべて『せとか』の個性豊かな食感を生かす為につくりだされた大きな代償であり、特徴的な長所です。
『せとか』は生産者と二人三脚、特別な仕入れができる販売者だけがお取り扱いできる商品でもあります。 |