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お正月飾りの意味と飾り方

2021.10.24

お正月を迎えるにあたって欠かすことができないものと言えば、お正月飾りですよね。
最近では昔ながらの飾りつけをすることも少なくなり、スーパーなどでも手軽に購入できるようになりましたが、本来の意味や正しい飾りつけ方などは知っておきたいもの。
ここでは、お正月飾りについて詳しくご紹介します。

門松(かどまつ)

門松はその名の通り、門に立てる松飾りのことです。
お正月に来られる歳神様の依代(よりしろ)として、なくてはならないものとされてきました。
古くは椿や杉などが用いられることもありましたが、常緑の松には神様が宿るとの考えから、もっぱら松が用いられるようになったそうです。
同じく縁起物とされる竹を添えることも多いです。
玄関や門の左右に立てるのが一般的で、向かって左側を「雄松」、右側を「雌松」と言います。
昔は「松迎え」と言って、正月事始め(正月の準備に取り掛かる日)の12月13日に山へ松を切りに行く風習がありましたが、最近ではあらかじめ飾り付けられたものを用いることも多くなりました。
飾り付ける日も遅くなっていますが、29日に立てることは「苦立て」、31日に立てることは「一夜飾り」と言ってそれぞれ敬遠されていますので、28日頃に立てるのがよいようです。
飾り付ける期間は一般的に「松の内」(関東では1月7日、関西では1月15日)までとされています。
処分の仕方に決まりはありませんが、地方によっては「どんど焼き」で焼却することもあります。

注連縄、注連飾り(しめなわ、しめかざり)

注連縄には元々、神聖な場所とほかの場所とを区別するという意味があります。
お正月は家の中に歳神様をお迎えすることから、神聖な場所であることを示すために家の周りに張り巡らせるものでした。
現代では簡略化され、歳神様を迎える玄関や門、神棚に張るというご家庭が多いようです。
また、清廉潔白を示す裏白や、子孫繫栄を示すゆずり葉、繁栄を示す橙などを飾り付けた注連飾りも多く用いられています。
ごぼう注連、輪飾り、玉飾りなど、地方や家庭によって個性豊かな飾り付けがお正月を彩ります。
注連縄・注連飾りを飾る時期は本来、正月事始めの12月13日煤払いを終えてからというのが一般的でした。
最近ではクリスマスを過ぎてから飾り付けることも多いようですが、門松同様29日や31日に飾るのは避けたほうがよいとされています。

鏡餅

もう一つ、お正月飾りとして忘れてはならないのが、鏡餅です。
鏡餅もまたお正月に来られる歳神様の依代として、床の間や神棚などに飾り付けます。
餅は古くからハレの日には欠かせないもので、神様への神聖なお供え物であると同時に、それを分けていただくことで力が与えられると考えられていたそうです。
「鏡餅」という名前は、昔の銅鏡が丸い形をしていたことに由来しています。
鏡もまた神様が宿るところとして神聖視されていたものでした。
大小2つの餅を重ねることについては、太陽と月を表しているという説や、円満に年を重ねられるようにとの意味が込められているという説などがあります。
地方によっても異なりますが、三方と呼ばれるお供え用の器の上に奉書紙を敷いて鏡餅を乗せ、裏白やゆずり葉、昆布などを飾り付けるのが一般的です。
鏡餅の上に乗せられるのは、みかんではなく、代々繁栄するようにとの願いが込められた葉付きの橙。
最近では個性豊かな飾り付けの鏡餅がスーパー等で販売されており、様々な場所に飾り付けて楽しんでいるご家庭も多いかもしれませんね。
鏡餅を下げる日は地方によっても異なりますが、一般的には1月11日を「鏡開き」とし、お供えした餅を雑煮や汁粉などでいただいて一年の健康や幸せを願います。